ノッポさんって、だあれ?

プロフィールに
「尊敬する人はノッポさん。ノッポさんは私の原点です。」
と書きました。


すると、
「ノッポさんって、あのノッポさんですか?」
「なぜノッポさんなんですか?」
「ノッポさんて、だあれ?」
と聞かれることがあります。
今日はそのお話を書いてみようと思います。

 

私が子どもの頃、「できるかな」というテレビ番組がありました。
出演していたのがノッポさんです。
ノッポさんはほとんどしゃべりません。
身近な材料を使って、いろいろなものを作ります。

紙や段ボールや糸。
特別な道具ではなく、どこの家にもありそうなものばかりです。
私はその番組が大好きでした。

 

今思うと、私が好きだったのは完成品ではありません。
「どうやって作るのだろう」
「なぜそうなるのだろう」
そんな過程を見ることが好きだったのだと思います。

完成した作品そのものよりも、
そこに至る工程や工夫に興味がありました。
これは今の仕事にもつながっています。

 

経営相談を受けていると、
売上が下がった。
利益が出ない。
人が辞める。
そんな相談を受けます。

でも私は、その出来事そのものよりも、
なぜそうなったのか。
どのような仕組みや考え方がその状態を作っているのか。
そちらが気になります。

 

システム思考では、それを「構造を見る」と表現します。
問題だけを見るのではなく、
問題を生み出している関係性や仕組みを見る。
私はどうやら子どもの頃から、
そういうものに惹かれていたようです。

 

もうひとつ、ノッポさんから学んだことがあります。
それは「答えを押しつけない」ということです。
ノッポさんは、
「こうしなさい」
「これが正解です」
とは言いません。

見ている人が
「自分ならどうするかな」
と考える余白を残してくれます。

 

私も経営相談の場で、
なるべく答えを押しつけないようにしています。
もちろん意見を求められればお伝えします。

でも、本当に大切なのは、
相談者自身が自分で考え、自分で選び、自分で決めることだと思っています。
そのために構造を整理し、
見えなかったものを見えるようにする。
それが私の役割です。

 

最近は「てまひま経営」という言葉を使っています。
手間や時間を大切にしましょう、という意味ではありません。
手間や時間の中にある価値を見つけよう、という意味です。

商品ができるまでの工程。
お客様との関係づくり。
現場の工夫。

数字には現れにくいけれど、確かに存在する価値。
私はそこに興味があります。

 

振り返ってみると、
完成品よりも工程が気になる。
答えよりも考え方が気になる。
結果よりも構造が気になる。

 

そんな私の原点は、
やはりノッポさんだったのだと思います。
だから私は今でもこう答えます。
尊敬する人はノッポさん。
ノッポさんは私の原点です。

 

でっきるかな、でっきるかな〜🎵 の曲を聞いてみたい方はこちらにて。
人形は「ゴン太くん」と言います。NHKアーカイブよりお借りしました。
https://www2.nhk.or.jp/archives/movies/?id=D0009020008_00000

ノッポさんの画像です。
日経ビジネス2017年5月15日号よりお借りしました。
(写真=村田 和聡)